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| 【これまでのあらすじ】 |
つぶらな瞳と、かわいらしい背びれと尾びれをもっていて、うろこはやさしいばら色をしている小さな鯛、マルコ。嵐の夜、まどろみながら、「その先には決して行ってはいけない」と大人の魚たちから言われている丘の夢を見ています。

翌朝、友だちのホタルイカ、ジョバンニと一緒に珊瑚街へ行ってみると、仲良しのおじさん、エビのアントニオのレストランの前に漂流物の小山が出来上がっていました。 流れの速いあの丘に行けば、もっといろんなものが流れついているはずだ。ワクワク出かけて行ってみると、 なんと何にもありません。ガッカリしたそのとき、かすかな声が聞こえてきました。「ハッホー、ハッホー、ハッホー」 見るとコンブの茂みに、小さなおうちが引っかかっています。声の主は鳩でした。マルコよりもずっとずっと小さな…

丘の上でマルコとジョバンニが出会ったのは、鳩時計ごと流されてきた小さな鳩、ハッホフでした。ハッホフは、遠い国の王女アンドロメダ姫の従者で、姫の婚礼のため船の旅に出ていました。アンドロメダ姫は美しくて知恵があるのですが、冒険家のような気質が強すぎることがハッホフの悩みの種でした。「もっとしっかり言ってきかせるべきだったのだ、そうすればこんなことにはならなかったのだ…」涙を流すハッホフ。

いっぽう珊瑚の街では、漂流物の小山の前に小さなイイダコ、長老がようやく到着したところでした。長老はみんなに、これらがいったい何なのか、話し始めます。「わしは知っているのだ、丘の流れの先を…」 |
Copyright (c)Noriko Kudoh
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